学生時代、特に専門学校や大学では奨学金を借りて学校へ行き、卒業後働き始めたら返済するという人も多いのではないでしょうか? 私の姉もその一人でした。 姉は医療系の専門学校へ行っていたため、単なる学費だけではなく教科書代なども高く、おまけに入学直後に両親が離婚したため、いわゆる苦学生で、奨学金を借りて、学費を払い生活費にも回しながら暮らしていました。 そんな姉も無事に就職し働き始めて少しした頃から奨学金を返済していたものの、やはり入職直後は給料も安く、規定通りに返済できていなかったようです。そんな時に、平たく言えば「裁判になります」という通知が届き、大慌てになりました。 もちろん、踏み逃げるつもりはなく、ただ毎日の生活に追われて、奨学金の返済どころではなかったというのが真実であるため、まず弁護士に相談に行きました。しかし、ここでもお金の壁が発生します。弁護士費用は、相談するだけでも支払わなければなりません。そのお金があるなら、奨学金を返済するよねと話したことを覚えています。そこで活用したのが法テラスでした。 法テラスの援助を受けて、弁護士費用はほぼ負担することなく裁判に入り、借りた奨学金は長期間にわたって少額ずつ返済できる判断がくだりました。 あのまま「今は払えない」と放置していたら、差押えや強制執行などが行われていたのだと思います。 規定通りに返済できれば何ら問題ありませんが、それが難しいときにはまずは、状況を把握して、適切に相談することの大切さを学びました。