今日、1日だけパチンコに行かないようにがんばる暮らし。 夫が、17年前から続けていることです。学生時代、先輩と行ったパチンコ。当時はスロット全盛期。ビギナーズラックもあり、どんどんハマっていった彼。私は、なんにも知らないで、ある日、郵便受けの中に、見たことない督促状、という通知を見つけます。現実を把握するのに時間がかかりました。当時、彼はまだ20代前半。100万円は大金です。実家には頼れない、という彼と、まだ若い私は、同棲することで、家賃を返済に回し、1年ちょっとで完済しました。ほっとしたのもつかの間。また、督促状がきたのが2年後でした。今度は200万。ばかな私は、まだ、ギャンブル依存症というものを知りません。泣いたり、怒ったり、相手を罵ったり。それでも、貯金を崩して、完済。そんなに、だらしない彼なのに、何を考えていたか、結婚し、娘が生まれました。娘が1歳のとき、また、督促状がきました。私は、子どもが生まれても、借金を繰り返す彼は病気だと思い、ようやく夫はギャンブル依存症、私は、共依存なのだという考えにいきつきました。それからは、互いに自助グループに参加し、自分を見つめ直したり、家庭裁判所で債務整理をしてもらったりする日々が始まりました。過去、完済したと思っていた借金は、実は残債があり、依存症の人はなぜか、一部隠す癖がある人が多いことを知りました。債務整理して、完済に3年かかりました。けれど、そこから、17年、ギャンブルをしない毎日をすごすことができているようです。私も彼のお世話だけをする人生ではなく、自分を大切に生きることができるようになりました。借金を返すことは大変で、当時は感情も不安定に陥っていましたが、振り返って考えれば、この借金問題があったからこそ、相手を支配したり、逆に依存したりすることがなくなりました。高すぎる授業料でしたが、今日も、1日をがんばりたいと思って暮らしています。