借金返済のために家計管理マシーンとなった話

20代のころ、一緒に音楽活動を行っていた相方が急遽引っ越ししなければならない事情があったり、同棲していた彼女の借金を肩代わりすることになったりで借金を背負っていました。
金額はそこまでたいしたものではないのですが、このままでは音楽活動もままならない、ということで僕が彼の通帳を預かり、家計を管理することになりました。
毎月、アルバイトの給与が振り込まれるとそこから音楽活動に必要な金額をそのまま預かり、借金返済の分割金額を支払い、彼の家賃や光熱費を支払い、そして余った金額を彼に渡す、というやり方です。
彼も最初はやはり自由に使える金額の少なさに驚いていましたが、逆に言えばそのくらい借金を返すのは大変なことだ、と気づいてくれたようでした。
音楽活動に使う金額はその月に余った分を半分貯金、半分は小遣いとして彼に渡していました。予定外の収入は彼にとってもうれしいようで、借金返済の励みになっていたようです。
かなり徹底して管理していたおかげで借金自体も半年ほどで完済し、通帳を彼に返却すると言いましたが、自分で持っていたらある分だけ使ってしまうから引き続き預かっていてほしい、と言われその後もしばらく彼の家計管理は僕の担当になっておりました。
自分で金銭の管理ができないという人は一定数います。大本の給与を管理できる人が預かり、物理的に無駄遣いや衝動買い、パチンコなどの遊戯に行けなくするのが借金返済の一番簡単な方法だと思いました。

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