国際ロマンス詐欺の悲劇

私はもともとうつ病の既往があり、経済面も仕事面も安定していません。 8年間うつ病を患っているので、貯金もほぼない状況です。 しかし、うつ病についてや仕事について相談できる友人はおらず、いつも不安とさみしさを抱えていました。 そんな私がTwitterで出会った男性はドイツ人の男性でした。 もともとは趣味の話で盛り上がっていたのですが、徐々に親しくなり、LINEを交換して直接連絡を取り合うようになりました。 彼は静岡在住、私は横浜在住ということもあり、頻繁に会うことはできません。 はやり病の影響もあり、外出自体が自粛ムードの中、毎日のLINEでのやり取りは私にとっての心の支えであり、楽しみでした。 そして、実際に会う前に私は彼に恋をしていました。 だからこそ、彼のために何でもしたいと考えるようになりました。 最初は「はやり病の影響で会社をクビになってしまった」と言われました。 生活費と家賃として毎月10万円を振り込むようになりました。 うつ病が安定しない私はパートの仕事をしており、1か月の手取りは20万円ほどでした。 彼への振り込みはきついものでしたが、「彼のためならば」、と自分の生活を切り詰めて生活をしました。 そのうちに「今まで日本で7年間生活してきたけれど、住民税を支払ったことがなかった。その請求が一度に来た」と言われました。 本当のことだったのかうそだったのかはわかりませんが、役所からの書類の写真が添付されていたので、私は彼を信じ、滞納していた住民税と遅延料金を合わせ、300万円ほどを用意しました。 しかし、300万円もの貯金はありませんでした。 銀行カードローンと消費者金融からお金を借り、300万円を用意しました。 他にも、「スマホが壊れたので君と連絡が取れるように新しいものを買いたい」「家にエアコンがないので、毎日体調が悪い」など、新しいスマホを買うためのお金とエアコンを購入するためのお金も消費者金融から借りました。 結局、借金は400万円にもなりました。 うつ病の影響で仕事を増やすことはできず、返済に対して絶望的になりました。 ところが、彼は「お金を払ってほしいと言った覚えはない」と私が困っていても助けてくれようとはしませんでした。 それどころか、「日本ではもう生活できない」と私にはなにも告げずにドイツに帰国してしまいました。 私には借金だけが残りました。 自分では返済できない、けれど借金ができてしまった子音をだれにも相談できない、と弁護士に相談しました。 債務整理には3種類ありましたが、任意整理以外は裁判所の介入があり、家族にも借金がばれてしまうとのことでした。 任意整理では個人再生や自己破産に比べて高額な返済を数年続けなければなりません。 しかし、誰にもばれずに借金を返済するためには任意整理しかありませんでした。 そこで任意整理を選択し、現在も月に13万円を返済しています。 うつ症状が悪化することはあるものの、自殺すれば両親が借金を負わなければなりません。 「うつ病がつらい」と言っている余裕もなく、とにかく働いています。 日勤でバイトをした後に夜勤のバイトに行く、という生活を続けています。 現在3年目ですが、まだまだ300万円近い借金が残っています。 この生活があと5年近く続くと思うと絶望的な気分になります。 しかし、絶望している暇はありません。 とにかく働くしかないのです。 日勤バイト・夜勤バイト、そして家ではこのクラウドワークスで仕事をしています。 1日も早く借金を完済すること、それが今の私の人生の目標であり目的です。